「第2次樺太鉄道調査隊」7
2015年6月9日(火)〜6月19日(金) 11日間

Page 10 特別編 Karamatsu
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 ただ今
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迷わず渡る未知なる大陸編2

極東の楽園?
【2015/6/12】
「探索方針変更」

行き止まりから戻ること3キロ 向きが変わると景色も別物
模型の世界のようだ 名も無き沼地に寄り添う林鉄 絵になるぅ〜

左:おぉ!岩見沢消防署ではないか 三笠市との合併に失敗した事で次の狙いは敷香市だったか・・・
右:最南端部へ枕木沿いに辿って見た いよいよそこは天下の大河「幌内川」である(北海道とは別物)
アールをおびて小規模に操車場っぽくなっている
今から20年前我々よりおバカなある日本人がいた その彼は戦後初の侵入者となった
無謀にも道がない事は承知していたが50度線近くからウルトラ大回り 悪路にゲロを吐きつつ
金にものを言わせて現地スペシャルガイドを同行した
目的はその先に林鉄の終点が山奥にある事を知っていたからである
そして交渉の結果、車ごと貨車の乗り込みに成功し そしてココマデ林鉄でやって来たという
ぜひ画像をと言ったら爆酔してて写真をとらなかったと(元々鉄ではないので)
だけど景気は最高だったよと このワイルド野郎!
それが40回の渡航暦を持つ樺太スペシャリストI氏である 今回お世話になったエージェンシーの方である
その証言では何度か橋を渡ったが渡し舟で敷香へ帰ったのではなく鉄道で帰ったと断言
隊員Aの意見はここで船に乗せ変えたのでは 隊長はそんな夢を壊す想定すらせず
橋桁はどこだの一点ばり いずれにしても70キロにも及ぶこの名も無き林鉄は究極だったに違いない

この辺から渡っていたのではと調査開始
人化はないが何か獣気配 どこからともなく「うぅ〜」と低いうめきが・・・
■こいつに襲撃される■

ここではっきりしておこう 樺太のわん公は番犬ではない
基本戦闘モードであり本気で責めかかる ワンワンでは終わらない
また狂犬病が流行っていて大変危険である
目があった瞬間 躊躇わない 全力で 獲物を確保するが如くである
コイツ確かにカメラを3台もぶる下げてりゃ敵とみなすだろうが 突然その時は来た
死んだフリして横目で監視してたがすっごい勢いで真っ直ぐ向かってきた
リードも付いてるしと目をやるとバカヤロウ!とぐろ巻いて50mは楽にある
迫る 迫る 奴がもうそこまで!まじかよって全力で逃げる
あぁ〜もうダメってその瞬間あの長〜いリードがMAXになって 奴、宙を舞う 間一髪だった
上の画像は奴がゼエゼエ言っている画像だ
おかしいだろそのリードの長さ・・・
■野良馬に襲撃される■

おぅ馬かい ワイルドじゃないかって思ってたら
コイツも何か気配がヘン
横目でじっ〜と見てる おまえもか!手綱ないし リードないし・・・ とか思ってたら・・・!
■野良馬に襲撃される■

くるくる 歯をむき出してる
樺太には野良が多い 犬・猫・ヤギ・牛・オオカミ・熊 だけどこいつには参った 野良馬の襲撃である
とにかくやってくれる大陸である
コイツも止まらない 蹴飛ばされたらたまったもんじゃない 逃げる逃げる
軽自動車のまわりをくるくる逃げる 運転手は窓を閉める ロックをする
馬はドアは開けない! 笑ってんじゃないぜ!
悪かった悪かった お前さんの縄張りに侵入したんだよな・・・
くっそ〜今度はにんじん持ってきて餌付けしてやる まじめにハァハァ〜

林鉄客車が放置
ゆっくり見たいが まだ左隅にヤツがいる

対岸の様子
橋が架かってたと思う その検証は後日発表!

てな訳ででこちらの大陸の基点がこの辺と言うことが間違いなしと決定

橋桁跡らしきも・・・
■あまりの激しさに!■


あまりの悪路で自然と川に逃げる道も出来てる 走る 走る 後戻りは出来ない

あんだけ期待させておいて肝心な画像がない!
迂回路がまったくないから渡し舟まで戻る 地図では海岸線に道がある事になってるが
らしきものがない 轍を追っかけるとほんとに波打ち際 ここが道路なのか
ここを石炭バスが走ったのか? ここを道路 ここをロシアと言ってしまえば感はここでも生きている
隊員A⇒今はいいっすけど満ちてきたらどうなるんすか?
正しい質問であるが先を急ぐので黙殺 走ること30分 幾多の川を越え海ガラスを蹴散らす
そして林道らしきを発見 道はあってるようだ だが だがね ほんとに もう限界ってぐらいの悪路が始まる
それまでの首からカメラはまったく無理 せめてこの瞬間たちをと
この為に用意してきた4Kムービーに絞った
これら画像はすべて帰りの生きてるを感じた時に撮影したものでその危機感を感じないのが残念
ここに登場する車はシュノーケル・ウインチ付きのランクル等それもかなり車高を上げている
黄色のナンバーがいる事じたいがおかしい
強烈なくぼ地の連続 両サイドは湿地帯 天気なのに沼から水が入り込み巨大にプール状態
半分近く車き傾くはプールを越える事30回 そしてあと2つ越せば鉄橋に出るとこまで
そしてその瞬間が・・・
隊長たちの会話
お前さん息子はいくつになった 嫁さんとはうまく言ってるか?
日本に帰れたら何が喰いたい・・・
互いに心を穏やかにしてプール前 いや池 この巨大でどんだけ深いかわからん池を前にして
エンジンをふかす 念の為シートベルトをはずす 窓をすべて完全に閉める ムービーセット完了
一旦バックする
・・・
行きますよ 行こう!
???
池の中央でさらにドスン 悲鳴があがる 踏めー(アクセルの事)
全面ガラスの半分ぐらいまで水が着てる
もしかしたらを感じ瞬間だった

そして最後の大池 どこを渡ったらいいかわからない
人生ここで終わるか一発勝負である 直感左で行こう
なんと悪運が強い事か ディスカバリー号いっきに這い上がって脱出水没を免れた
エンジンルームもエアクリーナーも水没してるのに何ていう車だ
来年あたりダイハツさんにスポンサーでもお願いするか
(それ用に作ってないとアッサリ言われるだろうけど)
ここでCM
DVD版 2015樺太鉄道調査隊 今秋全国有名書店で一斉発売予定 ご期待下さい
そして辿りついたのが↓

柵ごと何かか落ちてる
ここではよくあること 線路の上に板を貼ってるだけ

これが幻の鉄橋3つの内のひとつか

こんな景色に逢いたい こんなところが残ってた 君も行ってみては?

今回の到達点
左が林鉄跡 右がつながってるかどうかわからない道
次回こそフル装備車で来ようと誓う この先まだ50キロぐらいありそうなので ここで撤退

敷香市内と佐知地区が今だ渡し船で 橋が存在しないというのに 無人の大地には立派な林鉄橋が存在した
どんなものかを見たい一心でここまで来てしまった もう恐れるものはなし・・・?

目指すは北緯50度線/涙の再アタック編1
【2015/6/12】⇒8Pへ続く

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