■15周年記念特別企画第3弾■
「銀河鉄道の夜を求めてinサハリン(樺太)」12
2014年6月4日(水)〜6月10日(火) 7日間

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最終回 「遥か彼方に・・・銀河鉄道は実在した

心の範囲を超えたとき その場面に直面した時 人は成す術を失う
あなたにはこの光景が受け入れられますか?
統治時代の地図にもない ソ連・ロシア時代の地図にもない どの角度から追っても 存在そのものが消去されている
宮沢賢治は樺太栄浜への旅で銀河鉄道の構想をもったようだが それは自然の流れだろう
白鳥湖も地平線も水平線もひとつになってるこの地に立てばそう思える
当時白鳥湖にはまだ線路はなかった でもあったらと十分に空想できたはずだ
この画像の存在を否定されている鉄路はそれよりも後の時代のものだど思うが ここには空想ではなく
賢治の舞台がそのまま実在されている
満点の星空と湖面ぎりぎりに走り抜けたこの線路は間違いなく 地上に残された銀河鉄道である 

軽自動車ながらも時速100キロ近い速度で北上中 隊員があっれは・・・!
隊長⇒「あっ」てなによ・・・ Uターンしていいっすか? なんかあったの?っと隊長
彼のこの嗅覚が人生最大の出会いを生む事になる
国道からダートへその先に僅かに屋根らしきものが見える 何かの廃車だろうぐらいの感じだったが・・・
息を呑んだ 初対面がこの画像だ


名もわからない ひとっこひとりいないこの湖(沼かもしれない)に間違いなく鉄道車両である
この雄大なロケーションに溶け込んでしまっている光景は十分過ぎる程ガツンときた


近寄ればそこいら中 散弾銃の跡

車両番号が書かれているが 現在詳細はわからず・・・

車両の先に伸びる鉄路 ナローでなく 日本と同じ狭軌だ いったいどこへ?
まあその辺ぐらいまでだろうと・・・

なんてこった! 湖岸ぎりぎりの線路はあるが ギリギリと言うようも 線路分だけ盛土してる
湖の上を走るが如しである

だれがうまくやったか枕木のおかげで何とか渡れた 心臓はもうバクバク 行くしかない!

こんな感じ・・・

あてもわからず 地図もなく 線路分だけの土地しかない いったいどこへ行く!
それにしても美しすぎる

すこしずつ右へカーブして行く 若干広めにはなるが両岸とも湖である

やや線路がかくれぎみだが十分わかる

果たしてこの木は何年ぐらいでこうなったのか 少しでも糸口がほしい・・・

歩くこと1時間ぐらい 相当分け入ってきた 隊員がそろそろという顔をしている
あの〜 このままずっ〜とも困りますけど あの〜 もし もしですよ 向こうから黒い物体がやってきたらどうします?
物体? 隊長⇒その時は飛び込むか・・・! ちなみに奴も泳げますけど・・・
ということで疲れを理由に退却 それにしても信じられない空間である ロシア人も踏み込まない地に
なぞの東洋人 熊よりも怖いかもしれない・・・

美しい空と湖 左岸沿いに線路は剥がされる事もなく果てまで伸びていた
われら調査隊はトロッコ・モーターカーを約20両保有している 軌道もいっしょだ
次回本気で車に積んで来ようかと考えてしまう 冗談抜きでこの先2人では危険地帯である
4人ぐらいいれば木を倒しながら 万一熊に遭遇しても だれかが相手をすれば3人は助かる・・・
だいぶ脳みそも壊れてきた


作戦用小型潜水艦か?それとも特殊潜行艇か? こういうの突然来るからな?

帰り道はこんな感じ

カトウのワークスもどきキャブがぶんなげてあった 絵になりすぎだ

小型モーターカーらしきものも・・・

なぞの基点に戻ってきた

地図にはない鉄道である

夜ここに来るのは事実上無理
満点の星空を覚えた妄想術で演出して見てちょうだい 地上の楽園である
かくして鉄路は本線にのみ込まれた

まったくの鉄道考古学である
本線につながっていた ナローではなく狭軌である この路盤が本線とは到底考えられない
なぞのレールバスもどき ロシア人はこんな鉄路を敷設しない 内川炭鉱とは接続考慮外
海岸線でみた あの廃線鉄路は何だったのか 東海岸線の大半は湿地帯だったから 列車ごと沈む
恐ろしいほどのくねくね線路だったのか 当時の時刻表は本当だとすると こんな線路3倍は所要時間が必要
だから銀河鉄道なんだよね ありがとうみなさん ありがとう樺太 ありがとう先人の皆さん方
70年以上前の日本が島大陸ごと残ってる 心躍る男子であれば ぜひ樺太を訪ねてほしい (完)
特別編へ⇒続く

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