■15周年記念特別企画第3弾■
「銀河鉄道の夜を求めてinサハリン(樺太)」特別編
6月4日(水)〜6月10日(火) 7日間

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これだけ日本製品が溢れ返ってるのに日本語は意図的に消去されている
唯一発見出来た漢字だ ところが最近になって日本語シールが流行ってるみたいで訳のわからない
非行少年⇒行非少年 等結構車のガラスに貼ってある 皮肉なものだ


ここにも住んでいます 夕方には子供たちが魚つりしてた

ないない言ってた画像ありました 名峰「突祖山」の山並み 画像じゃ伝わらんのが残念!

迫りくる山並みはとにかく凄い この向こうにはオホーツク海
そして謎の海岸線路は人を寄せ付けない漁港へと続いていたのではと推測している
歴史上ではそんな事実は存在しないが・・・
■最後の夜はすしを食う■

これ程 さんまの蒲焼缶と「すし」が旨く感じた事はないかも知れん
日頃じゃ 殆んど相手にされないものも 遠く異国の地で 淡白この上もない 粗食を朝昼晩と続けば
それはまちがいなく御馳走だし 日本の味って感じた
隊員Aの出入国カード紛失事件で 領事館に大変ご迷惑をかけてしまったが その際の通訳さんから
チャッカリどこで「すし」が入手出来るか聞きだしていた もっと大事なことを聞いておけよと思いつつも
その魅力には隊長もそそられ 豊原市内の成城とも言うべき 高級スーパーマーケットへGO!
店内に入ると 第一声! 何だよ なんでもあるじゃん! うぅ〜今までの虐げられた時間はいったい何だったんだ
それ程である キャビアはカップラーメン状態でズラー 日本じゃ数万円くらいするが 相当安い

※出入国カード紛失事件とは⇒隊員Aが豊原から真岡に向かう途中紛失に気づく だんだんと青い顔になるので
特別に教えてもらった総領事館24時間対応携帯番号を教える 繋がる 用件より何でこの番号を知ってるのか?
結構非常事態なんですけど〜 その件はなんとかなるんじゃないですかとあっさり・・・
安心し切って最終日早目に領事館へ ところが 再発行は実に大変 まずどっかの銀行へ行き
いくらだかわからないが送金を銀行からしてレシートをもらってまたどこかへ連れていかれ
その間言葉が通じないと絶対出来ないと言われ一時間3000円の通訳を頼み タクシーで何処かへ連行された事件
隊長はその間ずっとパソコンをやっていたので詳細は一切不明 本国にはついでにメールでいい人だったのにと配信
あしたはひとりで帰るかと思って約2時間後帰ってきたという大変迷惑をかけた事件 すいませんでした

鉄には高くて安いユーラシアホテル すしとお〜いお茶でご満悦の所へ列車がやってきた
バルブでいっちょう狙うか・・・ 豊真線に来た奴と同型だ 富士重工もやるなぁ〜と
ビールのせいか 意味不明状態

ロシアのニュースではしきりにクリミア情勢をやっていた 日本や日本人 安部首相はとうとう登場せず
アナロク゛テレビ感度悪し 早口なニュースが流れ続ける それを聞きながら爆睡 耳になじむ

最終日早朝 轟音と共に最果てノグリキからサハリン号到着 動画は⇒こちら

このアンテナの数は何を意味するのか

無愛想ながらも各車に女性乗務員が同乗する
前方車両には007ロシアより愛をこめてのボンドガールばりの乗務員 制服姿も決まってる
発車の動画は⇒こちら
どこに行ってもある不思議な玉子チョコ 試しに買ってみるが ブーメランや金髪ねえちゃん よくわからん

万事このノリ 文字だけなら絶対わからない

ルーブル コインは無くなるらしいが・・・

たばこはいったいどこに売っているのか さぁ〜て大変だった
ホテル前の不良たちを捕まえてラッキーストライクやるから隊長を連れて行けと交渉
まぁなんとかなるもんだ 樺太にはおいてない銘柄だからえらい喜んでた
裏にはえげつない写真付きである 確かに禁煙を考えてしまう ちなみに値段は300円ぐらい
フェリーの中で買えば約200円 税金を吸ってる おまけにアサヒのドライは100円だった・・・!
樺太携帯状況

iフォンの一本勝である ドコモは樺太では撃沈 国境線を超えると瞬間的にこの案内メールがやってきた
隊員Aはやたらとこの辺に強いのでサッサッサッと何かをしてOKですよと(オォ〜役に立つ・・・)
遅れること暫しでなくかなりでドコモにも似たような案内が
両社とも恐る恐る 使用を開始 アイフォンスコスコ ドコモ送受信の度に「このローミング・・・は高額の通話料がと」
定額だと言ってるくせに 毎回表示され心臓によくない 電波も愛フォン粘る ドコモ撃沈
個人差 利用地域の差と現地サーバーとの兼ね合いもあると思うので参考までに・・・ まだ請求書来てない!
■超厳しい洗車乗船■
稚内から行くときはだいたいでOKだが
大泊からの帰りは徹底的に洗車が
必要と日通さんに言われていた為
前日豊原市内を探し回って洗車場へ

ご覧の通り高圧シャワーで
徹底的にやってくれた

下回りもチェックしますとの事だったから
これなら大丈夫だろうぐらいに・・・

しかしロシアのお姉さん洗車は上手だが
車内までこれでやってる
そこはダメデョウと言ってる間に全ては終わった・・・
予想以上によくやってくれました
しかしながら
大泊乗船後 これでも失格とハートランドさん側で
もう一度徹底洗車となりました
おかげさまで購入以来のピカピカとなった
「国 境 線 な き 樺 太」

ラリー主催者の方々の愛車 本来はこれでしょう 手前の軽はやっぱりおかしい ちなみに乗船車両はこれで完了!

さらば樺太

いたってまともな品が並ぶと感じたのは自分だけだろうか みんなペロリと食べていた
行きは和食のお弁当 もっとかみ締めて食べておくべきだったと後悔 日本食万歳!

宗谷の岬が見えてきた 帰ってきたな〜と同時に また行こうとも強く感じた
天候にも恵まれた調査日程だった
ハートランドフェリーの整備管理接客は素晴らしい フェリーオブザイヤーの「きそ号」を上回る
玄関口でのこのクオリティーは鼻が高いと感じるはずだ
どうなる 第2次鉄道調査隊?
そりゃ行くしかないしょ
エベレストだって一発目でタレントが登頂しちゃ盛り下がるだけ 苦節10年って所から始まるのが我が国民性
そんな訳で隊員Aもそれなりに次回も参加のつもりだ まぁ考えてみればこの右側通行をよく1430キロも運転したものだ
道も覚えたし次回もドライバー候補筆頭かも知れない 隊員B・Cと計4名ぐらいに成長出来ればと思うが
何せ粗食に虐げられる為経費は安いはずなのに訳のわからない所で高い 今回も結局はもろもろ込みで
おひとり様約40万円 一番近いヨーロッパは本当のヨーロッパ並いや以上?って事もよくわかった
通訳も付けず丸裸同然だった今回の調査隊 だからこそ 本当の苦しみと喜びを感じたのかも知れない
学習した調査隊 次回は秘密兵器「樺太号」にて上陸したいと考えている 軽自動車の真逆仕様
車高アップにパンクしないワイドタイヤを装備 ショックアブソーバーはラリー仕様 吸入管と排気管は煙突状態
ウインチから救命装置まで そして何より4000tの強力エンジンとアドベンチャー仕様だ
湘南には丘サーファー・鉄道にはネットだけの頭でっかち そのすべてを打ち砕く冒険仕様で望みたい・・・
が・・・そんな場合に限ってうまくはいかないもの 出来るだけ事前調査も資料も持ち込みたい
そして何よりロシア語に挑戦である 意思あれば道あり なんとかなるだろう・・・
そんな訳で来年の同時期に再度アタック予定です 待ってろよ北緯50度線!


帰国後 利尻富士が蜃気楼に浮かんで出迎えてくれた (完)
■編集後記■
無条件降伏後の侵略が実効支配に変わり 殆んどの日本人の姿は消えた
樺太に立ってみて感じた事 それは両国共お人好しの人種たちであると言う事
見た目は怖くても話せばやさしい 警戒感いっぱいの女性陣は日本人をあまり見ない それだけである
実効支配とはだれが考えたか都合のいい言葉だ それなら我々日本人が樺太に出向こうではないか
現に家も車も電化製品もそれら主なものは大半は日本製である 既に日本リズムの逆実効支配は始まっている
人と人が同じ空間に存在すれば 伝わる事もきっとある 日本でああだこうのと言ってるより現実的だ
70年以上も前の町々が朽ち果てるのを見送る訳にはいかない 国政は玉虫色の対応のみで 放棄という亡霊の
金縛りのまま動けない 今の時代でも心を動かすのは人の心である 北方4島と違い今は行きやすくなった
日本人の本質は過去の先住3民族とロシア・日本民族の共存を実現した国境線なき時代も作り上げた事である
無税と食料支援 見渡す限りの土地提供 夢心地で移住した先人たちの夢の跡
このままじゃ納得できない せめて日本人による日本人の為の拠点 カラマツトレイン樺太店を出店したい(本気)
誰が行くって!そりゃ当然「隊員A」だろうな・・・

長期間お騒がせ致しました これにて第1次樺太鉄道調査隊報告は終了です

また大変お世話になりました皆様方にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます(敬称略)
■サハリン州日本総領事館
■ハートランドフェリー稚内支店
■日通稚内支店
■臨時列車を調べてくれたフロントの綺麗なお姉さん
■野宿覚悟のホテル探しの救世主タクシーのうんちゃん
■哀れな東洋人に最後の20リッターを給油してくれた敷香GSのおっさん
■出入国カード事件でお世話になった通訳のナターシャ
■何より秘密のナビや樺太事情をご教授頂いたラリー主催者のH氏とN氏のお二方
■そして応援メール等頑張れコールを頂いた多くのみなさん方

誠にありがとうございました(スパシーバ)
■追記■
日本の匂いを十分に感じる事ができた と言うよりこの地は間違いなく日本である
おき去られた南樺太は開拓からはじまり地域の基礎を整え 生きる大地を半世紀かけて確立した
現在も大半がそのままである タイムマシーンは空想のものと思っていたが 現実に戦前の日本の中にいた
時差ボケでなく時代ボケなのか この感覚はいまも大きくひきずっている
色の付いた島大陸は本土シベリアからすると すべてに対象除外地域だったように思う
地の果て極東だからでなく この地は日本が建設した地域の感がどこかにあるからだろう
難しい歴史の繰り返しは当時の人たちしか知るすべがないが 千島を含むこの地域全体に40万人の日本人がいた
多くの人生が一瞬で狂った本土最後の地上戦は 知取に架かる橋を巡って終結した
避難民を残して橋を爆破できないと主張する日本人 ソ連軍の南下を阻止するという守備隊・・・

北緯50度線にどうしても立ちたかったもうひとつの理由は 最北の駅「古屯」に国境守備隊の要塞があった為だ

終戦後のソ連軍侵攻をくい止める為 守備隊・民間人問わず熾烈な戦いが続き
結果として南進は大幅に遅れ 北海道占領阻止へとつながった
進軍が進んでいたらば 今の北海道は存在しない 留萌と釧路の線上北部はソ連領となっていただろう

もうこれ以上の引き揚げは危険として札幌鉄道管理局長に電話を入れ連絡船の運航中止依頼をした
樺太鉄道管理局長はこれによりソ連軍によって銃殺された

ふるさとを愛する気持ちは世界中同じである 故郷を想う気持ちもそうだろう
間借りの感が否めないロシア人 南樺太は条約違反であっても戦争と理解し既にロシアの地と思ってる現代日本人

いまだ南樺太は帰属未定地域であり 現在もロシアにより実効支配中である事を忘れてはならない

樺太鉄道調査隊 隊長

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