手宮発「最後の異級券」

廃線・手宮線「北海道開拓の終焉を飾った幻の切符たち」
手宮のPRAIDE
「最終発券は小樽行異級券」
先日小樽店に爺さまがポッツリと来店 札幌の息子のところへ引越しをすることになったから いろいろ整理しようと思ってると・・・
北海道でも高齢化が進み病院に近い方がいいとか 最近多く耳にする
話を聞いてみれば手宮駅一筋だったらしい だいじそうに抱えていたアルバムを開いた瞬間鳥肌がたった
あれほどありそうで全く出て来ない手宮線のきっぷ しかも状態は文句なしだ

爺さまに聞いてみた これって廃札? 冗談じゃない全部金を出して買った実券だよ
最終日の残りきっぷの管理はとても厳しかったと言う
北海道鉄道の原点である手宮からは多くの異級券が発行されたらしい 昔は内地・外地問わず定期客船が着く度に
たくさんの荷物を持った旅行者がこの券で道内各地へと優等列車で向ったと言っていた
手宮駅から小樽駅まで歩こうと思えばいける距離だが爺さまは2つの始発駅を最後の最後に選んで旅したと言う
長い間出札を担当しながら最後はこの世の中に1枚限りのきっぷを作ろうと思っていたらしい
手宮線分岐の南小樽駅は小樽の燐駅である1等に乗らずとも次の駅である 当然こんなきっぷは販売された実績はない
爺さまの堂々としたユニークさに脱帽である 同じ小樽の市内でも手宮の町は今でも別格の古い町である
小樽も北海道も全てはここから始まったという自負は今だ健在 手宮のプライドがこの一枚にこめられている

このすべての手宮駅発行券約30枚は(画像以外にもあります)
8月26日(土)名古屋東急ハンズアネックス店/鉄道部品特設コーナーにて販売します